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「何者」朝井リョウ

             何者 朝井リョウ

朝井リョウさんの「何者」を読みました。
 
私より随分若い彼の作品を、今までもいくつか読んでいるのですが、私は朝井さん本人のインタビュー記事などを読むのが一番好きかも。
大学在学中に作家デビューして、ブレイクしたにも関わらず普通に企業に入社した時には、この人の事がすごく気になる!!と強烈に思った事を覚えています。結局、今は退職されたようですが、きっと実際経験された就活もこの作品に生かされているのかも知れませんね。
 
この直木賞受賞作の「何者」。
大学生たちの就職活動を描いている作品。
 
実は私も仕事上、就活で面接に来る学生たちに直接会う機会があります。
今年は以前より解禁時期が遅くなったので、この暑い時期に動かなくてはならない学生さんたちは本当に大変だと思います。
クールビズだからと言って、上着を着ない学生はほとんどおらず、多分一着しか用意していないスーツを汗だくになりながら着ている姿を見ると、あぁ全員受かればいいなぁと、無理な事を思ってしまいます。
今年は期間が短い分、連日企業訪問が入っているだろうから、クリーニングを出す暇もないだろうなぁなんてお母さん目線で心配になってしまいます。
 
私が歳をとったせいもあるのかも知れないけど、マニュアル通りの就活スタイルの学生さん達の顔は、ほとんど同じに見えます。
さすがに最終面接まで来る頃には、ある程度一人一人の個性が見えるのは気のせいではない気がします。
 
この作品に出てくる学生達は、まさに今時の若者たち。
SNSをフルに活用しながら、お互い情報交換をしたり、アドバイスをしあったり。
孤独であるはずの就職活動を、みんなで乗り越えよう・・・・というのは表向き。
やはり他の人がどこを受けるのか、どこまで進んでいるのか、気になって仕方がないのに、ストレートに聞けない、自分も答えない。応援している体ではありながら、心の底では焦りや妬みが渦巻いている・・・・。
 
この感情って人として当たり前だと思う。
 
今までは同じ学校で同じラインにいたからと言って、同じレベルの会社にみんなが就職出来るわけではないですから。
友達が内定をもらった会社が自分の狙っているところよりランクが下ならとりあえず素直に「おめでとう」は言ってあげられる、それでもいつまでも自分が決まらないと、そのランク下の会社の悪口を2チャンネルで探してしまう・・・
 
人が持っている弱い部分を、すごくついてくるんですよ。誰の事も悪く思えないんですよ。
今の人達は「平凡」「平均的」「真ん中」、そう、みんなと同じ、一緒というのが安心するみたいなんですけど、社会人になると絶対無理ですけどね。

この主役の男の子は「何者」かになりたかった・・・。
内定をもらう事で、自分が何者かになれると思っていたけれど、なかなか何者にもなれない・・・
 
私はきちんとした就職活動はしてこなかったんですよ。
流されて流されて、自分で選択するのではなく、先方に選んでもらう事が多く、せっかく声をかけてもらったんだから期待に応えたいと思って、いつも仕事先が決まったので、ちょっと就活って憧れたりもしていました。
でもこの本を読んだり、今お仕事で学生さんたちとかかわるようになって、心の弱い私には無理かもって思います。
でも就活をするのって一部の人たちだけではなく、大学卒業する人達はみなさん経験するんですよね。
その中には心の弱い人も、自分の良さを出せない人、本番に弱い人もたくさんいるんですよね。
 
自分が希望した企業ではなくても、縁があって就いたお仕事からは得る物って無ではないと思うので、みんな頑張ってほしいですね。


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